Rose of blood

裁き

ウェルヴィアに戻って2週間程が過ぎた。


私が戻ったことを知ったアルファナさんは分が悪いと思ったのか、アマンダを残して行方をくらませた。


今は騎士団が必死に行方を追ってくれている。


アマンダは事態を理解できずに混乱していると聞いている。



「アマンダと会う覚悟は出来た?」

「……父が見付かる前に会って話をしなければいけない、よね」

「突然自分の父親が捕らえられた事を知った方が傷つくと思うわ」

「そうよね……」



未だアイシャはアマンダとは再会できずにいる。


心の優しく、姉想いなアイシャにはとても酷な事だろう。



「もし良ければ私やシエルも立ち会いましょうか?」

「ありがとう。でも、私だけの方がアマンダ姉様は思いっきり感情をぶつけられると思うから」

「そう……」

「明後日……アマンダ姉様をここへ呼んでもいいかしら?」

「えぇ、シエルに伝えておくわね」

「……ありがとう」






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