Rose of blood
「私からご挨拶に伺わなければいけませんのに、ご足労おかけして申し訳ありません」

「とんでもないです。どうせシエル様がお部屋から出る事をお許しにならないのでしょう?」



何で分かったの!?


女官長の言葉に素直に驚いてしまった。



「何故分かったのか、というお顔をされていますね」

「はい……」



クスクス笑う女官長。


笑いかたまで優雅……というか上品。


ラキもお茶を煎れ終わり、女官長の隣に腰をおろした。





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