Rose of blood
グラスにスパークリングワインを注いでもらいグラスを手に持った。


もちろんノンアルコール。


父も母もお酒は飲まない。


母は弱いからだけど、父はいつ職場から緊急の電話が入るか分からないから。



私たちはグラスを軽く合わせ乾杯した。



『「瑠花、16歳のお誕生日おめでとう」』

「ありがとう」



コース料理が順番に運ばれてくる。


最初はマナーなんて全然分からなくて、食べるだけで大変だった。


だけど今では両親のお陰で違和感なくナイフとフォークを使えるようになった。






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