Rose of blood

ピクニック

今日はいつもより早く目が覚めた。


時計を見るとまだお昼前だ。


それでもいつものようにシエルは既にベッドの中にはいなかった。


ちゃんと寝てるのかな……。


顔を洗い食卓へ向かうと、そこには本を読みながら珈琲を飲んでいるシエルが座っていた。



「シエル!?」

『おはよう。ゆっくり眠れたか?』

「うん。今日はお仕事しなくていいの?」

『今日は休み』



ここで生活するようになって、シエルがお仕事お休みなんて初めてかもしれない。






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