Rose of blood
「パパ、ママ、私を育ててくれてありがとう。二人の子供でいられて凄く幸せだよ」

「何を言うの。それを言うなら私たちの方だわ」

『こんなに優しくて素直な子に育ってくれて、瑠花は私たちの自慢の娘だ』



そう言って父が私の前に小さな箱を置いた。



『私たちからの誕生日プレゼントだよ』

「ありがとう。開けて見てもいい?」

「もちろんよ」



私は箱を手に取りリボンをほどいた。


箱の中には金の薔薇に真っ赤なルビーが埋め込まれたピアスが入っていた。






< 7 / 534 >

この作品をシェア

pagetop