Rose of blood
軽やかにデュオを走らせるシエル。


私はその後ろに乗り、シエルのお腹に腕を回している。


普段こんなに密着することなんてないから少し……いや、かなり恥ずかしい。


暫くデュオを走らせていると、目の前に湖が現れた。


太陽の光が反射しキラキラしている。



「うわぁ……とっても綺麗」



シエルがデュオからおり、私の両脇を抱えておろしてくれた。



『もう少し湖の近くに行こう』



荷物を肩にかけ私の手を握り歩きだす。


小鳥のさえずりが聞こえる。


空気も澄んでいてとても気持ちがいい。






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