Rose of blood
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ある城で瑠花とシエルが出掛けていた様子を見ていたものがいた。



『シエルの城に居たのか。あの城は強力な結界がはってある。いくら探しても見付からない筈だ』



手を力一杯握ったため、爪で傷付き血が床に滴り落ちる。



『シエルには渡さない。私がこの世界に呼び戻したのだから』



男は瑠花のネックレスをポケットから取り出し愛しそうに見詰めた。



『すぐに迎えに行くよ……ローズ』






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