Rose of blood
もちろんパパやママ、友達に会いたい。


でも……シエルと一緒にいたいって気持ちの方が大きくなっているかもしれない。



「私は…………」



上手く言葉が出てこない。


もし残りたいと言ったら受け入れてくれる?


それとも……。



『瑠花』



名前を呼ばれシエルに目を向けた。



『こっちにおいで』



戸惑いながらも言われるがままシエルの隣に腰をおろした。


そっと肩を抱いてくれる。



『俺たちに気を遣うことはない。正直に言っていいんだよ』



私は首を横にふりシエルを見た。



「違うの……」






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