あたしの彼氏
危険な香り
…………………その日の帰り道
あたしはとにかくうなだれてた。
いつもならとなりでナンパしてる海がそばにいないと、
寂しい…
ナンパしてても逆ナンされててもいいから、
あたしのとなりで笑ってて欲しかった。
ショックが大きすぎて涙も出ない。
かわりにため息ばっかりがあたしをつつむ。
『佐倉っ…!』
えっ…?
あたしが振り向くとそこには東原くんがいた。
『ひ、東原くん…?』