あたしの彼氏
『俺の好きなやつ、知ってる?』
せつなそうな目であたしにそういう東原くん。
あたしは小さく横にふった。
東原くんがなにを考えてるのかわかんない…
東原くんはちょっと笑うと、
『佐倉…
お前だよ』
………こんなの、ありえないよ
こんな展開、どうしたらいいの…?
『ありえねぇよ、まじ。
あんな女好きに佐倉もらわれるなんて。』
東原くんの好きな人があたしで…
あたしの好きな人が海で…
だから、もめた…?