できちゃった結婚〜もしも俺が赤ちゃんになったら〜


* * *



気持ち悪さで目が覚めた。



なんだ?


なんか濡れてない?


冷たいような……

股のとこが気持ち悪い……。



「ああ〜う〜〜!(希〜〜!なんか気持ち悪い〜!助けて〜!)」


希を呼ぶ。

彼女はキッチンでお昼ご飯を作っているのか、俺の声が聞こえないようだ。


「あちっ!」


火傷をしたらしく、痛そうに指を見つめている。


それを見て思った。


希は昔からなんかおっちょこちょいで、結婚したばっかりの時も、慣れない家事に奮闘していた。

料理も正直あんまり上手くなくて、それでも俺のお昼ご飯の弁当も作ってくれるし、俺の好きなオムライスとハンバーグを一生懸命練習してくれた。

はぁ〜……希のオムライス食べたいなぁ……

いっつも卵にケチャップで絵を描いてくれるオムライス。


昨日も……


一生懸命作って待っててくれたのかな…。



昨日、言いすぎたかな……俺。



「あ〜うぅ〜。(希ぃ〜!)」


呼んでも彼女はまだ気づかない。



.




< 14 / 32 >

この作品をシェア

pagetop