できちゃった結婚〜もしも俺が赤ちゃんになったら〜
* * *
気持ち悪さで目が覚めた。
なんだ?
なんか濡れてない?
冷たいような……
股のとこが気持ち悪い……。
「ああ〜う〜〜!(希〜〜!なんか気持ち悪い〜!助けて〜!)」
希を呼ぶ。
彼女はキッチンでお昼ご飯を作っているのか、俺の声が聞こえないようだ。
「あちっ!」
火傷をしたらしく、痛そうに指を見つめている。
それを見て思った。
希は昔からなんかおっちょこちょいで、結婚したばっかりの時も、慣れない家事に奮闘していた。
料理も正直あんまり上手くなくて、それでも俺のお昼ご飯の弁当も作ってくれるし、俺の好きなオムライスとハンバーグを一生懸命練習してくれた。
はぁ〜……希のオムライス食べたいなぁ……
いっつも卵にケチャップで絵を描いてくれるオムライス。
昨日も……
一生懸命作って待っててくれたのかな…。
昨日、言いすぎたかな……俺。
「あ〜うぅ〜。(希ぃ〜!)」
呼んでも彼女はまだ気づかない。
.