できちゃった結婚〜もしも俺が赤ちゃんになったら〜


希は替えの紙オムツを持ってくると、俺が着ていたロンパースの股ホックを外すと、履いていた紙オムツをペロンと外した。

俺の下の方は今まさに丸裸だ。

気持ち悪さから開放されて、恥ずかしさも忘れ、丸裸になっている足元をバタバタさせた。


「こら〜真紘、足バタバタさせないの〜。」


そうやって希が言葉をかけてくれるのが、なんだか嬉しい。

笑顔で話しかけてくれたり、触れてくれたりすることが、こんなに嬉しくて、安心するものだったなんて、赤ちゃんにならないとわからなかったかもしれない。


当たり前のことかもしれないけど、真紘にとっては新鮮で大切なことだ。


いや、真紘だけじゃなくて…


希にとっても、俺にとっても…。


大人になると、親になると…


いつのまにか、甘えることを忘れていた。






「真紘、今日お天気いいから、お散歩いこうか?♪」


笑顔で俺(真紘)に聞く希に、足をバタバタさせて喜んでみせると、「今日の真紘はいい子ちゃんだね♪」って頭を撫でた。





今日の真紘は、俺だからな…(笑)


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