できちゃった結婚〜もしも俺が赤ちゃんになったら〜
*…愛が溢れてる(希side)
【希side】
「ん、ぎゃあ〜!」
久々に、凌の腕枕でソファで寝ていたら真紘が眼を覚ましたのか、
その泣き声で私達も目を覚ました。
「ん…泣いてる。」
そう言って起き上がろうとした時、
「…あ、オムツ変えねぇといけないんじゃね?」
凌がそう言って立ち上がる。
「……どうしてわかるの?」
びっくりした表情で彼を見ると、
「……さぁ(笑)なぜでしょう(笑)あ、俺が変えるからいいよ。希、飯作って〜。オムライス食べたい♪」
そう言って彼は真紘のところへと向かった。
その笑顔は、なんだか少し真紘に似ていてあたしも自然と笑みが溢れた。
ソファには、脱ぎっぱなしのスーツやら靴下やらが散らかっていて、あたしがそれを片付けていたら、
「……あ、…れ?」
凌のビジネスバックに、あたしが作ったアップリケがついている。
あげた覚えないのになぁ〜………。
「……わ、真紘!しっこかけやがったなぁ〜!こいつ〜…!」
そう言って、凌が真紘をこそばすと真紘がキャッキャッと笑っている。
パパと真紘の笑い声にあたしも笑みを零しながら、
そのアップリケに、ハートの形のフェルトをそっと付け足した。
*end*
.