できちゃった結婚〜もしも俺が赤ちゃんになったら〜
「…そんな言い方ないじゃない。凌は仕事で色んな人と話したりして、家族のことを少しでも忘れれる時間があるかもしれない。でもあたしはずっと真紘と一緒なんだよ?凌が帰ってきたって、ご飯食べて寝るだけじゃない。」
「は?家族のこと忘れれる時間の為に仕事なんてしてねぇよ、お前らの為に仕事してんだろ?『自分ばっかり』みたいな言い方すんなよ、んなに嫌なら真紘連れて出て行けば?……やってらんねぇよ。」
「その言い方が嫌なの!なんで、『やってやってる』みたいな言い方するの?そんなに重荷?あたしと真紘がそんなに重荷なの?!」
「誰もそんなこと言ってねぇだろ?そんな言い方してんのは、お前のほうだろ?」
こんな言い合い、結婚してから初めてだ。
いや、こんなに自分同士の気持ちを言い合うことも結婚してから初めてだった。
「……もう風呂入って寝るわ。話になんねぇ。」
そう言って、リビングの扉を勢いよく閉めた。
その音にびっくりして起きた真紘の泣き声が、背中越しに聞こえた。
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