【短編集】翳りゆく部屋 ~サビシガリヤノオンナタチ~
次の日の朝。


久しぶりに、遮光カーテンを開けて、穏やかな朝の光を部屋へと注いだ。


「出て行ったんだ…」


懐かしくも感じる、この目覚めの良さが、あの辛かった日々から開放された事を、教えてくれた。


今日までは、仕事も休もう。


たまった洗濯もしなくちゃ。



そう、アイツは、間違いなく出て行った。








風邪のウイルスは……




【完】
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