【短編集】翳りゆく部屋 ~サビシガリヤノオンナタチ~
「松尾さん、合コンしませんか?」


真一を知る為とは言っても、二人きりで飲みに行くのは、さすがに躊躇った。


友達を連れて来て貰えれば、その友達からもリサーチが出来る。

そう考えて、誘ってみたのだ。


「いいけど…、いつ?」


笑顔で言われても、素直に受け入れ難かっただろうが、予想通り“ぶっきらぼう”に、真一は答えた。


「決まったら、言いますね!」

これ以上ないと云った笑顔で香純は言い、その場を離れた。





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