海の唄が聴こえる夜〜想いを君に伝えたい〜


浩二は、答えの代わりに人差し指で、仁藤のおでこを軽く押した。

仁藤は、うっすらと笑っている浩二を見ながらキョトンとしている。

「どうしてって、こっちがどうしてだよ。俺はちゃんと告って、それで『ともちゃん』って呼んでるのに、ともちゃんは『松浦先輩』のままかい?」


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