海の唄が聴こえる夜〜想いを君に伝えたい〜


「わっ…。もう、こーちんったら。気をつけて下さいね。」

飛沫を交わした仁藤がからかうように言うと、

「ダメですよ、こーちん。」

と、荒井。

「トモの事…、大事にして下さいって、言ったじゃないですかぁ。」

矢神が仁藤の声色を真似る。

「好きにしてくれ…もう…。」

浩二は、その場に座り込んだ。


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