海の唄が聴こえる夜〜想いを君に伝えたい〜


横を歩く福永は、

「会うべきして…会った…。」

と、呟くように答えた。

それに対して、汐莉は歩みを止め、福永を睨んだ。

「たっ君、本気で言ってんのぉ!下手したら…、こうちゃん、穴から出るどころか、埋もれちゃうよ…。しかも、もえちゃんと二人で…。」

「心配しすぎじゃないのか?」

「だと…いいんだけどね…。」


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