海の唄が聴こえる夜〜想いを君に伝えたい〜
「寝れなくて…、どうせならって星を見てたんだ。」
「どうして…、寝れなかったんですかぁ?」
「いやさ、ここで突き落とされたり、バケツの水かけられて散々だったから…。ちょっとブルーになってさ。」
「もう…。謝ったじゃないですかぁ。」
仁藤は、浩二を軽く叩いた。
「うそうそ…。よかった…いつものともちゃんで…。正直不安だった…。」
「こーちん先輩…。」
「さ、行こうか。」
浩二は立ち上がると、仁藤に右手を差し出した。
仁藤は、その手を握って立ち上がった。