海の唄が聴こえる夜〜想いを君に伝えたい〜


「なんか言いなさいよ。」

汐莉は突っつき、

「こーちん先輩…。怒ったんですか?」

仁藤は袖を掴んだ。

「う…た…。」

その時、浩二が呟いた。

「歌?」

汐莉が復唱した。

「歌がどうかしたんですかぁ?」

仁藤が見つめると、浩二はその仁藤の両肩を掴んだ。
仁藤は、身体を強張らせた。


< 199 / 272 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop