海の唄が聴こえる夜〜想いを君に伝えたい〜
「でも、水の中って、音が通るって言わないか?」
「それにしちゃ、距離ありすぎだし…。防波堤に打ちつける波の音がたまたま、歌のように聞こえたんじゃないの?」
汐莉の突っ込みに、
「そう…なの…かな…。」
浩二の声がダウンしていく。
「いいじゃないですか。めったに聞けないから伝説なんですから。…こーちん先輩がよかったら…、聞きに行きませんか?」
仁藤が援護射撃を始めた。