海の唄が聴こえる夜〜想いを君に伝えたい〜
「そのつもり…だったんだけど…。」
と、浩二が言うと、
「ヒュー。」
福永は口笛を吹いて冷やかした。
「たっ君、ダメ。こうちゃんが珍しく積極的なんだから。」
汐莉が福永に、ひじ鉄を入れた。
「そうですよぉ。ただでさえ、ゆーちゃん達が、こーちん先輩の事…、草食系じゃなくて断食系だって…。ガツガツの肉食系ですと、ともも困りますけどぉ…。でも…断食系よりはいいかなって……。って、何言ってるんだろ…私…。」