海の唄が聴こえる夜〜想いを君に伝えたい〜


振り向いた浩二は、持ってきたジュースの缶を落として走り去る仁藤の姿を確認した。

「トモ……。」

「早く、追いかけて!」

オドオドしている浩二に美由紀が叫んだ。

「う、うん…。これ、ありがとうな。」

浩二は首にかけられたネックレスを掴んだ後、仁藤が走り去った暗闇へ駆けて行った。


< 218 / 272 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop