海の唄が聴こえる夜〜想いを君に伝えたい〜
仁藤は無言のまま立ちつくしていた。
「つかの間の再会記念だって…。」
「……い。」
「何?」
「ずるい!そんなのずるいですぅ!」
仁藤は浩二の胸元に顔を埋めた。
「ごめんな、不安にさせて…。」
「………。」
「俺…、ずっと一緒にいたいって思ってるの…ともちゃんだけだよ。」
「じゃ…………して。」
「えっ!?」
「キスして…。」
仁藤は目をつむり、爪先立ちした。