海の唄が聴こえる夜〜想いを君に伝えたい〜


「えっ〜、ホントに人魚って!?」

仁藤は一、二歩前に出て止まった。

「暗くて、余り見えないけど…、時々尾鰭らしき物が…イルカかな…。スナメリも名古屋港に迷い込むって言うから、それかも…。」

「イルカ!?…言われてみればショーの時に似たような鳴き声聞いた事がある…。『プッ・ハァー』っての、息してる音?」

「たぶん…ね。スナメリなら、ともちゃんの言う通り人魚だね。スナメリやジュゴンは人魚のモデルって言うもんね。」


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