海の唄が聴こえる夜〜想いを君に伝えたい〜


仁藤はそれでも、恐る恐るな足取りで、浩二の側に歩み寄った。


「キュ・キュ・キュ〜♪ 」

「キィ・キィ・キィ〜・クァ〜♪」


「なんか、楽しそう…。」

仁藤は浩二の隣りに座り、頭を浩二の肩に預けた。
浩二は一瞬、間近の仁藤を見て顔を赤らめると、また海を見つめた。

「もう…。」

仁藤は小声で呟いた後、同じように海を見つめた。


< 227 / 272 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop