海の唄が聴こえる夜〜想いを君に伝えたい〜


「そっか……。『海の歌』の正体はイルカだったのか…。」

福永の呟きに、

「考えてみれば、堤防とかができる前からあった伝説だもんね…。」

汐莉は福永に腕を絡めた。

「でも、こんなに近くで野生のイルカが…。いい場所だな…。」

そう言って汐莉の方を見た福永はドキッとした。

汐莉が自分の方を見上げた状態で目を閉じていたのだ。


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