海の唄が聴こえる夜〜想いを君に伝えたい〜


その問いに真愛は首を横に振った。

「今は会うと、また泣いちゃうかも知れないから…って。浩二に余計な心配をかけさせたくないから…。巴ちゃんと仲良くやってほしいから…今は会えないって。メールはするって言ってた。」

「…そうですか…。お礼言いたかったんですけど…。演技の勉強させてもらえたんで…。」

「言っておくよ。…そろそろ時間になるよ。」

「うん…じゃ…。また来るね。」

「だめ。二度と来ないで。」


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