海の唄が聴こえる夜〜想いを君に伝えたい〜


「汐莉、子供の頃の話だろ?」

「そうね。」

福永に舌を出して笑ってみせた後、

「私はこうちゃんに捨てられた女ってわけ。もちろん、こうちゃんにその気がなくてもね。だから当然、こうちゃんを盗った女の代わりなんかしたくないって思ったわけ。」

と、話を続けた。


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