海の唄が聴こえる夜〜想いを君に伝えたい〜


そして、人気になっているとは知らない浩二と仁藤は、セントレアのスカイデッキにいた。

スカイデッキの根元、先端に向かって左の飛行機を見下ろしているところだった。

二人の視線の先には、デルタ航空630便、デトロイト行きがあった。



「アメリカ…か…。遠いね。」

仁藤が浩二の顔を見つめた。

「そうだな…。」

浩二は、飛行機を見つめたままだった。


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