海の唄が聴こえる夜〜想いを君に伝えたい〜


汐莉に見つめられ、浩二は天を仰いだ。

「叶わない恋よりは、次の恋だぞ。」

そんな浩二に、福永は声をかけたのだった。

「やっぱり…だめ?」

しばらくの沈黙の後、汐莉が問うと、

「痛いんだ…、あの時の涙が…さ。」

浩二は、独り言を言うように答えた。



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