海の唄が聴こえる夜〜想いを君に伝えたい〜
「マキに謝れ!」
福永が、浩二を突き飛ばし、浩二は周りの机や椅子を倒しながら尻餅をついた。
浩二は、机にぶつけたのか、口元から血を流しながらゆっくりと福永を睨みつけながら起き上がろうとしていた。
周りに緊張感が漂い、仁藤は救急箱を手に、浩二に近寄ろうとした。
「もえちゃん、後から…。このまま続ける…。」
三厨が制すると、仁藤は踏み止まりながらも、
「松浦先輩…。」
と、呟いたのだった。