海の唄が聴こえる夜〜想いを君に伝えたい〜
いつの間にか、仁藤には援軍が付き、福永と汐莉が浩二を抑えていた。
「こうちゃん、さっきの飛ばされよう…、迫力あったよ。ビックリし過ぎて、素に戻るところだった。」
と汐莉が言えば、
「ホントに…、俺、そんなに強く押していないのに…。」
と、福永が続く。
そんな福永の頭を軽く叩いた、浩二は、
「アホ!たつは、あの程度なんか、しぃーちゃんが泣かされても…。もっと守ってやれよ。大事しろよ。しぃーちゃんは、たつの為なら全力なはず…。たつもそれに応えてやれ!」
と、睨みつけた。