海の唄が聴こえる夜〜想いを君に伝えたい〜


「こうちゃん…。」

呟く汐莉は、淋しげな仁藤に気がついた。

「ほ、ほら…、とりあえず治療しよ…。せっかくもえちゃんが…ね。もえちゃん、お願い。」

「…あっ…、はい…。」

その声で仁藤は治療を始めた。


「いいよ…実にいいよ…。この『波のワルツ』最高傑作になりそうだよ。」

三厨は、三人の空気など全く読む事なく、一人浮かれていた。

シナリオを担当した副部長の石田亜子は、

『ともちゃん…MKYだからな…。』

と、その横で呆れていた。


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