海の唄が聴こえる夜〜想いを君に伝えたい〜


「差し支えなかったら…、教えてくれない?松浦がああなった理由?」

浩二が去った後に、福永は尋ねた。

福永の問いには答えずに、汐莉は暫く浩二の後ろ姿を追いかけて沈黙していたが…。

「なんの事?」

と、聞き返したのだった。

「いきなり惚(とぼ)けるなよ。さっき言ったじゃん。『気付いていないんだ。』って。」


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