先輩と私と彼氏
あたしから本を奪った人は、さっき帰ったはずの
木村先輩だった。

「やっぱり、女の子一人に仕事押し付けるのはだめだと思ってさー。
それに、葉月ちゃんミニマムだから今みたいなことがあるかもでしょ?
思ったとおりだったけど(笑)」

涙出るんですけどーーー!!

「あれ、有本先輩は?」
「あー。ぐだぐだ言うから帰らせた。」
「いいんですか?あんなに仲よさそうなのに」
「いいの!いいの!あんなの…」
「?」
「とりあえず!これかたしちゃおっか、ね?」
「はーい」

素でやばいんだけど…
なんでこんなに優しいの?
もっと好きになっちゃうよ…

「よし、終わったー!!」
「手伝ってもらっちゃって本当にありがとうございます。」
「全然いいよ☆さて、帰ろうか!」

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