■短編■-茜空-
片付けが終わり、外を見たら、すでに辺りは暗くなっていた。


《先輩…今日はあの公園行かないんだ…ってか行けないんだけどさ…》


窓の外を見ながらぼんやり考えていた私に、先輩は。



「もう暗いね、危ないから送ってくよ」

と微笑みながら言ってくれた。

『え!?いや、悪いですよ!!』

「遠慮しないでよ。最近ここら辺変質者が出るっていうし…心配だからさ、ね?」


『じゃ…じゃあ…よろしくお願いします…』


資料室の鍵を職員室に返し、私達は学校を出た。

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