■短編■-茜空-
ーーーーー…
先輩が隣りにいてくれるこの時間が夢の中にいるよう。
先輩とは嫌いな先生。好きな先生。嫌いな教科。好きな教科。誕生日。血液型。身長などいろんな話をしながら帰った。
ひとつ、またひとつと先輩のこを知っていく…
もっと…もっと知りたい
ギュッとスカートを握り締め、口を開いた。
『あっあのっアドレス教えてくれませんか?』
「アドレス?いいよ」
先輩はそう言って口元に手を当てて、ははっと笑った。