■短編■-茜空-


━━━━━━…


「かーえーでー!!」



バシィイッ



『いった!!!』



美緒に頭を思いっきり叩かれ、頭を押さえながら勢いよく顔を上げる。


『えっ!?嘘!!もう放課!?』


「もう放課!?じゃないわよ!!もう全部授業終わっちゃったっつの!!1限目に両手握り締めて気合い入れてると思ったら数分後見たときもう寝てるし…」


呆れ顔で私を見ながら美緒は言った。


『なんでもっと早く起こしてくれないの…っていたたたたたた!!』


「そんなほざいた事言うのはこの口かあーっ!!」


両頬をギューと引っ張られ美緒に怒鳴られる。


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