■短編■-茜空-
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『あ~痛い~』
「自業自得」
両頬を擦りながら階段を降りる。
どうやら美緒は毎放課私を起こしてくれていたらしい。
どうしたらあんな短時間で爆睡出来んのよ!!と一言言われてやっと頬を離してもらえた。
《ホントに申し訳ないです…(苦笑)》
教室を出るとき、あと一回呼んでも起きなかったら蹴りいれようかと思った。なーんてね♪と美緒に言われた。
《あれは絶対本気だったよ…目が笑ってなかったもん…》
ぞくっと背筋が震える。
《もう寝るの控えよ…》