■短編■-茜空-

決心した頃にはもう昇降口に着いていた。



「楓ちゃんっ」



《ん?》



やっと聞き慣れ始めたこの声に振り替えると…



『せっ先輩!!なんでいるんですか!?』



隣りにいた美緒も驚いた顔をしている。



「期限今日までの水族館無料チケット貰っちゃって…楓ちゃん一緒に行けないかな?」


少し困った笑顔で言う先輩に私は開いた口が塞がらない。

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