■短編■-茜空-


「あっでも友達と約束してるかな?」


チラッと美緒を見て言う先輩。



『あ…はい…今日は…』


「ぜーんぜん!!いいですよ!!!約束なんてしてません♪」


どうぞどうぞ♪と私の背中をグイグイと押して、美緒は私を先輩に近付けた。


「じゃあ、ごゆっくり♪楓バイバーイ♪」


意味深な笑顔で軽く手を振り、美緒は歩いて行った。



《美緒…ありがとお…》


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