■短編■-茜空-


それから先輩と電車に乗り、数回乗り換えて水族館に着いた。


「ごめんね?」


『え?』


「ホントはあの子と今日約束してたんでしょ?いい友達だね。」


『やっぱり気付いてました?;;…そうですね…自慢の友達です』


そう言った私の頭に先輩は優しい笑顔で手を置き、頭を撫でた。



かぁあ~と赤くなる顔。



《この人ホントに無自覚でやってんのかな…;;》



赤い顔を隠しつつ、館内へ入った。


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