■短編■-茜空-

ああ、やっぱり…彼は公園にいる。


入口で足を止め、公園を眺める。



私が彼を見つめ続けて2ヵ月が経つけれど、一度も声をかけたことなんてない。


この前も5時半入りの時、声をかけようと少し近付いて見たけど、結局勇気が出ず、横顔を見つめるだけに終わってしまった。



声が聞いてみたい…



これは"恋"。



あの日から気になって仕方ないんだ…


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