■短編■-茜空-
━━━……

『先輩っ先輩っ今からイルカショーやるみたいですよっ行きましょ!!』


「いいね、行こっか」


パンフレット片手にはしゃぐ私を先輩は笑顔で見ている。

イルカショーの会場に着き、真ん中の席に座った。


「平日だからあんまり人いないね(笑)」


『はい(笑)』


しばらくして音楽が鳴り、飼育係のお姉さんとイルカが来て、ショーが始まった。


《すごーい、可愛いっ》


そんなことを思いつつ、前の席を見ていると…前の列に座っている人達はバシャバシャとイルカが跳ねるたびに水を被っていた。


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