■短編■-茜空-
それから服が乾くまで外をぶらぶらして、ゲームセンターに向かい、入ってすぐ、プリクラを撮った。


出てきたプリクラを見ると、微妙な距離感。

そんな距離感もなんだかすごく愛しく思えた。


《先輩とプリ撮れたあ~♪もう最高っ!!》


半分は先輩にあげて、すぐに自分の携帯の裏にプリクラを貼る。


『UFOキャッチャーとかやりません?』


と笑顔で聞く私に少しニヤッと笑って。


「いいよ、俺得意だから(笑)」
と言った。


どれがいい?と聞かれたので、私の好きなキャラクターのデカいぬいぐるみを指差した。


《こ…これは難しいかな…;;》

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