■短編■-茜空-
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「これはもう先輩は楓に惚の字ですな…」


机に肘をつき、掌を両頬に当てて美緒は言う。


『美緒…随分古い表現だね…いつの人?って!!痛いっ痛いっ!!』


左耳をギューと美緒に引っ張られ、痛がる私に、美緒はニコッと笑って今なんて言った?と言った。



《なっなんでもないっす!!;》


怖い…(苦笑)


『美緒はなんでそう思うの?』


引っ張る手をなんとか離し、美緒に尋ねた。


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