■短編■-茜空-

それから数週間後─…



季節は少し肌寒さを感じる冬に近づいた。


あれから…先輩とは連絡を取っていない。
あの日から2日後、先輩から一通メールがきたけど、読まずに消した。


バイト中も公園はもう見ないことに決めたので、姿も見ていない…


《先輩…元気かな…》


そんなことをふと考えてしまう。



「楓、昔の恋を忘れるには新しい恋だよ」


お弁当を食べながら美緒は言った。

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