■短編■-茜空-

ドクンッと大きく心臓が高鳴る。



そこには何週間ぶりに見る先輩の姿があった…。



いくら避けたって…

連絡を取らなくったって…

会ってしまうとどうしようもないくらい"好き"という気持ちが溢れ出てしまう。



《私はやっぱり先輩が大好きだよ…》



熱くなった目尻を誤魔化すために、少し早足で進んだ。




角を曲がる時、先輩と目が合った気がして、その後も心臓の高鳴りは治まらなかった。


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